マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

まとめ:簡単!今すぐ OpenType できる方法

% 文字コードは UTF-8; xelatex で組版
\documentclass{article}
\usepackage{fontspec}
\usepackage{xltxtra} % \XeTeX ロゴのため
\usepackage{color}
\definecolor{dblue}{rgb}{0,0.1,0.4}
\definecolor{lcyan}{rgb}{0.8,1,1}
\pagecolor{lcyan} % ページ背景色の設定
\begin{document}
\begin{center}
  \fontspec{M+ 1p heavy}% このフォントを使いたい!
  \fontsize{30}{30}\selectfont
  \color{dblue}Happy {\XeTeX}ing!
\end{center}
\end{document}
% 文字コードは UTF-8; lualatex で組版
\documentclass{article}
\usepackage{fontspec}
\usepackage{color}
\definecolor{mred}{rgb}{1,0,0.1}
\definecolor{lpink}{rgb}{1,0.8,0.8}
\pagecolor{lpink}
\begin{document}
\begin{center}
  \fontspec{M+ 1p heavy}% このフォントが使いたい!
  \fontsize{30}{30}\selectfont
  \color{mred}Happy Lua{\TeX}ing!
\end{center}
\end{document}

いやー、XeTeX/LuaTeX 最高!

*「なんだ結局そのオチかよ!」


(Xe- や Lua- でない)TeX のフォントの取り扱いというものは、まずその動作原理自体が常人の想像を超える複雑さを持っており、さらに先には、その過程に関わる幾多の個性的なソフトウェア(DVIウェア、レンダラ)の約束事と癖について熟知しなければならないという甚だしい難関が待ち構えている。この件について、いつか解説文を書きたいという希望を持ち続けていたが、この複雑な「動作原理」を理解させるための説明の構成を考えるのに難渋していて実現していなかった。その間に、eggtoothcroc 氏による「欧文フォントのインストール」の資料が公開された。この資料は「Hack & Learn」的なアプローチを採ることで、煩雑な説明を避けながら、初級者にも「動作原理」の感触を掴ませることを成し遂げている。一旦この部分の基礎知識の共有が済んでしまうと、後は個別のソフトウェアの方法論が残るだけとなり、それらは大量ではあるが比較的単純な説明で済ませられる。そういうわけで、「例の資料」が現れたのを契機にして、このブログにおいて、「TeX のフォントの扱い」についての解説を始め、遂には私が持っている知識の大部分を出すことができた。

XeTeX/LuaTeX が徐々にではあるが普及し始めている状況を考えると、この類の「旧世代」の知識は少しずつその必要性を(「解説の必要性」も含めて)失ってゆく。だから、今それを書かなければ、もしかしたら書く機会は訪れなかったのかも知れない。「例の資料」の著者である eggtoothcroc 氏に大いに感謝したい。

……えっ、和文フォントはまだかって? まだまだ「旧世代」はその衰えを見せないようですね……。