マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

例の発表のスライド

スライドの PDF ファイルをソース一式と一緒に奥底に置いた。そのうちに「集い」の公式ページにも掲載されるであろう。

今回の資料も前回と同じく XeLaTeX + beamer で作成したが、加えて初めて zxjatype パッケージを使用することにした。*1本当は LuaTeX-ja を試したかったのだが、字間的にそんな余裕はなかった。(スライドの場合、位置の調整を自分でやることが多くなり、試行錯誤のために頻繁にコンパイルする必要が出てくるので、LuaTeX だとかなりストレスが溜まるだろう。)描画は(PGF +) TikZ *2を用い、画像ファイルの挿入も PGF で行った。

昨日の記事に載せたタイトルのスライドであるが、OHP の像とその上のシートは画像であるが、その上にある文字は、手書きフォント「ふい字」でテキストとして出力されている。参考までに、タイトルスライドだけのソースを掲載しておく。

\documentclass[xetex,14pt]{beamer}
\usepackage{zxjatype,metalogo,tikz}
\setjafontscale{0.925}
\setmainfont{HuiFontP}% ふい字P
\setsansfont[BoldFont=mplus-1p-heavy.ttf]{mplus-1p-medium.ttf}% M+ 1P
\setjamainfont{HuiFont}% ふい字
\setjasansfont[BoldFont=mplus-1p-heavy.ttf]{mplus-1p-medium.ttf}% M+ 1P
\renewcommand\CJKfamilydefault{\CJKsfdefault}
\CJKsetecglue{\hspace{0.125em plus 0.05em minus 0.025em}}%
\setbeamertemplate{navigation symbols}{} 
\definecolor{mylatex}{rgb}{0,0.45,0.06}
\definecolor{mytex}{rgb}{0.45,0.0}
\newcommand\mypara[2]{\par{#1#2\par}}
\newenvironment{mygroup}{}{}
\newcommand*\myvspace[1]{\par\vspace{#1\baselineskip}}
\newcommand*\decTeX{\mbox{}{\color{mytex}\TeX}}
\newcommand*\decLaTeX{\mbox{}{\color{mylatex}\LaTeX}}
\begin{document}

\pgfdeclareimage[width=\paperwidth,height=\paperheight]%
  {knuthia2}{back-knuthia2.jpg}
\begin{mygroup}
  \setbeamertemplate{background canvas}{%
    \pgfuseimage{knuthia2}%
  }
\begin{frame}[plain]{}
  \begin{center}
    \rmfamily
    \structure{\Large いつも心に\>{\decLaTeX}\>を}
    \myvspace{1}
    \mypara{\footnotesize}{%
    〜\ {\decTeX}\>なんかやめて\>{\decLaTeX}\>を使え%
    \makebox(5,0)[t]{%
      \begin{tikzpicture}[line width=0.06em,x=1em,y=1em]
        \draw (0.2,1)..controls(0.7,1.2)..(1,1.6)
        ..controls(1.3,1.2)..(1.6,.9);
        \draw (1,0.7) node {};
      \end{tikzpicture}}%
    ばよいのに\ 〜}
    \myvspace{2.5}
    \mypara{\small}{%
     八\ 登\qquad 崇\ 之\\
     (Takayuki YATO)}
    \myvspace{1}
    \mypara{\footnotesize}{%
     2011年10月22日\\
     {\TeX}\>ユーザの集い\ 2011}
    \myvspace{-4}
  \end{center}
\end{frame}
\end{mygroup}

\end{document}

*1:前回はなぜ使わなかったかって?……だってバグで途中で動かなくなったりしたら嫌じゃない ;-)

*2:DVI ドライバ間の差異を吸収して共通の基本的な描画の命令セットを提供するのが PGF パッケージであり、それを利用してユーザ用の高級な命令セットを提供するのが TikZ パッケージという 2 層の構造になっている。Beamer も描画に PGF を利用している。ちなみに、この 3 つのパッケージは同じ作者による。