マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

明朝・ゴシックのフォントの太さを調べてみた

気になることがあって調べてみた。対象フォントは以下の通り。

  • 私の TeX システムで参照できる日本語フォントで、明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体の何れかに相当するもの。(ただし HG フォントは全部調べた。)
  • 和文が等幅であるフォントを選んだ。

解析方法は以下の通り。線の太さではなく全体的な「黒さ」を調べている。

  1. 以下のテキストを XeTeX で組版して PDF 文書を得る。
  2. PDF をビットマップ画像に変換。*1
  3. 全部のピクセルの「黒さ」(255 − グレー値)の合計を出す。
  4. IPA明朝」の結果を「100」としてスケールする。
  5. IPA フォント系

    IPAゴシック」は「MS ゴシック」(153)や「小塚ゴシック」(173)よりかなり細い。*2

    名前通常太字
    IPA明朝100
    IPAゴシック136
    MogaMincho99129
    MogaGothic136199
    Takao明朝100
    Takaoゴシック135
    M+ フォント系

    現在の「M+ フォント」は指定のテキストの文字を全て含んでいるので、以下のフォントの字形は「M+ フォント」由来となる。ただし、「MoboGothic」の漢字だけは「IPAゴシック」である。

    名前thinlightregu.medi.boldheavyblack
    M+ 1c47101151195232266295
    M+ 2c4698146191224257284
    Rounded M+ 1c46101150195231267293
    Rounded M+ 2c4698147189223257287
    名前通常太字
    MigMix 1M151232
    MigMix 2M147224
    Migu 1M151232
    Migu 2M147224
    MoboGothic143216
    VL ゴシック151
    その他フリーフォント
    名前通常
    花園明朝A98
    モトヤLシーダ3等幅164
    モトヤLマルベリ3等幅167
    MS 的フォント
    名前通常
    MS 明朝88
    HG明朝B136
    HG明朝E158
    HG創英プレゼンスEB196
    HGゴシックM121
    MS ゴシック153
    HGゴシックE203
    HG創英角ゴシックUB238
    HG丸ゴシックM-PRO132
    HG行書体111
    HG教科書体70
    HG正楷書体-PRO85
    HG創英角ポップ体268
    その他諸々
    名前通常
    GT明朝78
    T明朝99
    Tゴシック148
    Bitstream Cyberbit81
    (番外)和田研系
    名前通常
    さざなみ明朝85
    さざなみゴシック142
    和田研細丸ゴシック2004483
    和田研中丸ゴシック20044122

    参考として、Adobe Reader X の表示を基にして、上記の方法で計測したものに相当する値を別に調べてみた結果。

    • 小塚明朝 R = 105
    • 小塚ゴシック M = 173

    *1:具体的には ImageMagick で PGM 形式に変換している。

    *2:pTeXヒラギノを使う場合は、普通は単ウェイトのゴシック(gbm)をヒラギノ角ゴシックの「W6」にするので、当然 IPA ゴシックはこれよりも細い。