アレはしょうがないとして、アレとかアレになるのを防ぐにはどうすればよいか、についてまとめておく。
“新しい TeX”な人は
2015-10-01 以降に TeX Live
(MacTeX、BasicTeX を含む)
をアップデート(インストール)した人は
今もう一度アップデートしておこう。
tlmgr update --all
特に、LuaLaTeX を利用している人は、ここで lualatex のフォーマットが最新かどうかを確かめておこう。それには次のコマンドを実行する。
lualatex null
すると以下のような表示が出る。(これは Windwos 版のもの。)((「null」というのは TeX Live 内に存在する null.tex のことで、これは実質的に空のファイルである。「*
」は対話モードのプロンプトであり、これに「\stop
」と入力すると終了する。))
This is LuaTeX, Version beta-0.80.0 (TeX Live 2015/W32TeX) (rev 5238) restricted \write18 enabled. (c:/texlive/2015/texmf-dist/tex/generic/knuth-lib/null.tex LaTeX2e <2015/10/01> patch level 1 Babel <3.9m> and hyphenation patterns for 79 languages loaded. ) *
ここで、「LaTeX2e
」の直後の日付に注目する。
LaTeX2e <2015/10/01> patch level 1
これが「2015/10/01
」であれば大丈夫である。もしこれが「2015/01/01
」になっていたらアレである。最新の版では大丈夫だと思うが、万が一アレになっていた場合は、手動で lualatex のフォーマットを再作成するといいだろう。
fmtutil --byfmt lualatex
“新しくない TeX”な人は
LuaLaTeX な人でないなら、特に TeX Live のアップデートをためらう必要はないだろう。LuaLaTeX な人はアップデートを避けた方がよいかも知れない。
El Capitan な人は判断が難しいが、次のような点を勘案すべきだろう。
もしアップデートするなら、しばらくは「何かアレなことがあったらアップデートする」を続けた方がよいだろう。
“ひょっとしたら新しい TeX”な人は
もし、TeX Live を更新したのが 2015-10-01 以降であるかについて判断がつかない場合は、次のコマンドを実行してみよう。
kpsewhich ltluatex.tex
次のように何らかのパスが表示された場合は、TeX Live は 2015-10-01 以降の状態であるので、最新版にアップデートしよう。
c:/texlive/2015/texmf-dist/tex/latex/base/ltluatex.tex