2011-01-01から1年間の記事一覧
「完全展開可能なナベアツ」の plain TeX での実装の例。もちろん e-TeX 拡張は不要である。 \catcode`@=11 %------------------------- \newcount\nax@n \def\nax@esc@if#1\fi#2\nax@end@if{\fi#1} % \def\nax@t{}\let\nax@x=\relax \nax@n=0 \loop \expand…
qa:56483 は XeTeX ではどうなるのかという話。 XeTeX ではフォントの属性(特性値)として「色」が指定できる。例えば、次のようにして「赤いフォント」を定義できる。 \font\redipaexmin="IPAex明朝:color=FF0000" XeLaTeX(fontspec パッケージ)では、特…
「集い」のレポートを書くのを中断してかなり日が経ってしまっている。本来ならレポートの中で書くべきであったが、その目途が立たず、でもどうしても言っておきたいことがあるので 2011 年が過ぎ去らないうちに言っておく。もう既に遅いことは承知である。 …
bxgrassator パッケージの文字コードについての扱いを書き留めておく。書くと長くなるが、太字の部分を除くと、そんなに不自然なことにはなっていない。 8 ビット欧文 TeX 上で動作させる場合: プログラムソースは ASCII 文字でのみ入力できる。 「ほむほむ…
何故か、TeX 言語(Lua でなくて)で Grass/「ほむほむ」のインタプリタを作ることがネタとして意味があることになってしまったので、作ってみた。 とにかくサンプル [test-homuhomu-1.tex]% 文字コードは UTF-8 \documentclass[a4paper]{article} \usepack…
ちょっと気になったので書き出してみた。 文字LICR "\textquotedbl #\# $\textdollar %\% &\& '\textquotesingle <\textless >\textgreater \\textbackslash ^\textasciicircum _\textunderscore `\textasciigrave {\textbraceleft |\textbar }\textbracerig…
LuaTeX でしか草を生やせられないというつまらないパッケージであるが、一応使い方を解説しとおく。 GitHub: zr-tex8r/grassator v0.2.3 [2011/12/23] インストール以下のファイルを「TeX システムから見える場所」に置く。通常の Lua インタプリタでのモジ…
なぜ「TeX Advent Calendar」はないのだろうか。 昨日ネタに出した ixgrassator (LuaLaTeX 用のパッケージ)をまだ GitHub に上げてなかったので上げた。 GitHub: zr-tex8r/grassator (tex ディレクトリの下)
C>type knuth.www wwwWWWwwWWWwwWWwvwwWWwWWWwWWWWwvWWwWWWwWWWWwWWWWwvwWWwwwwwwwwwWwwwwwwwwwwwWWWWWW wwwwwwwwwwwWwwWWWWWWWWWwwwwwwwwwwwwwWwwWWwWWWWWwWWWWwWWWWWWWWWWWWWWWWWwwwWWWWWWW WWWWWWWWWWWwwwwwwwWWWWWWWWWWWWWWWWWWWwwwWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW…
前回に「問題がある」と言った点、それは何かというと 構文規則がよく解らない ということである。 Grassの文法と異なる点は以下のとおり。 wがほむ スペース・タブにはさまれた"ほむ"がW vは改行 元々が単なるネタであまり細部を詰める気がなかったからだと…
前回少し紹介した grassator パッケージ*1であるが、これは以下の 3 つのファイルからなる。 planter.lua: Grass コード生成器のライブラリ。 bushfire.lua: Grass コードインタプリタのライブラリ。 grassator.lua: 上の 2 つを利用した実行可能スクリプ…
前回示したような Grass の長いプログラムを如何にして「書く」か、という話。 Grass のある程度長いプログラム(Wとwとvの列)を「直接」書ける強者は恐らく存在しないと思われ、実際には「もっと書きやすい形式」からの変換によってつくられるのが専らであ…
「ちょっと草植えときますね型言語 Grass」で実装した NabeAzz のプログラム。改行を除いて 4613 バイト。 wwwWwwwWwwwvwwwWWWwwWWWWwwwWwwwWWWwvwwwWWWwwWWWWwwwWwwwWWWwWWWWWWwvwWWwWWWWwWWWW WwWwwwwwwwwwWwwwwwwwwwwwWWWWWWWwwwwwwWWWWWWWWwWWWWWWWWWWwW…
…ということらしい。 \documentclass[a4paper,dvipdfmx]{article} % ドライバは適宜指定 \usepackage{pict2e,color,type1cm} \pagestyle{empty} \definecolor{fibspr}{rgb}{0,0.45,0} % 螺旋の色 \definecolor{fibtxt}{rgb}{0.92,0,0} % 文字の色 \newcomman…
iamjatex パッケージに関しては、その主たる目的は十分に達成されているといえると考えている。しかし作者の発表を見ると、本質ではないものの、主張する特質で、不足があると思われるものが存在する。 わずかな文字数で組版ができる! 壊れているキーがあっ…
*「今日は 11 年 11 月 11 日ですね」 ZR「だから何だ?」 *「……何か、11 とか 1 とかにちなんだネタはないんですか?」 ZR「……ない」 *「えーっ、芸人がネタ切れしていてどうするんですかー!」 ZR「…………誰か芸人じゃーっ!?」 *「いえ、その、すみま…
このブログ「マクロツイーター」であるが、最初の記事を書いたのが、2010 年 11 月 3 日。気が付けば、開設から 1 年の時が過ぎていた。 といっても、無論誰も祝ってくれる訳がないので、自作自演で、祝いのメッセージを贈ることにしよう ;-) \documentclass…
(前回の続き) 「思想」の話だけで終わるのもアレなので、ここでは実際に「dviout 流」のフォント設定を実践してみる。目的は timesnr-r "Times New Roman" のような「素直な dviout の欧文マップ設定」を基にして、LaTeX で新たな欧文フォントを「普通に」…
(前回の続き) 実は以下の資料・文献の中に答えが含まれている。(dviout のインストール先ディレクトリを $DVIOUT であらわす。) $DVIOUT/map/ttfonts.map の冒頭にあるコメントおよびそこで直接(%input を介してでなく)定義されたマップ行。 $DVIOUT/F…
今まで、dviout に関してずっと疑問に思ってきたことがあった。それは「欧文の OpenType フォントを使うことための、(開発者が想定している)正しい方法は何なのか」ということである。それが TeX Forum 上のある質問に対する議論を契機にしてようやく理解…
非 TeX ユーザーの TeX をめざして ――TeX 総合支援ツールとしての KETpic の利用 北原清志 (工学院大学) 図入りの数学教材を TeX で簡単に使いたい人は KETpic を使いましょう! 補足してみる 数学の教育において、図を用いることは理解の状況を改善する上…
TeX Live 2011 and some possible extensions Norbert Preining (北陸先端科学技術大学院大学) TL2011 の 2010 からの変更点、および管理プログラム tlmgr の予定中の拡張機能について。 〔スライド作成ソフト: pdfLaTeX + beamer〕 補足してみる TeX Liv…
LuaTeX-ja の開発 北川弘典 (LuaTeX-ja プロジェクトチーム) LuaTeX 上の日本語組版パッケージである LuaTeX-ja の現在の開発状況と pTeX との違いについて。 〔スライド作成ソフト: LuaLaTeX-ja + beamer〕 何か書いてみる いやー、順調に進んでますねー…
前回取り上げた「電子書籍と Web と XML の組版技術」の講演の中で、「XML と XSL-FO の関係は LaTeX と TeX の関係に似ている」という話があった。これについて自分なりにまとめておく。 この対応関係を理解するには、TeX の処理を マクロプロセッサ(所謂…
前回の続き。全体の印象は「TeX 60%、電子書籍 60 %」といった感じ。*1 《招待講演》 電子書籍と Web と XML の組版技術 村上真雄 (アンテナハウス) EPUB3.0(XHTML + CSS)および XML 組版技術(XSL)の紹介と基礎的な解説。 〔スライド作成ソフト: AH…
レポートにはなってないし、かといって自分用のメモでもない。そんな何か。公式サイトにプログラムや予稿集が載ってます。 ディストリビューションラウンドテーブル (参加者は公式サイトを参照) グレ子ちゃんとブナ夫くん。その他諸々。以上。 何か書いて…
(一応前回の続き) 完全展開可能ナベアツを実装しようとする場合、e-TeX 拡張のある時とない時では難しさが全然違ってくる。その理由は、e- でない TeX で完全展開可能なマクロを作る際には算術演算の機能が全く使えなくなるからである。 一般に、マクロを…
「TeX でナベアツ」問題については、これまでに Web 上にいくつか回答が公開されている。その多くは完全な正解であるが、それは何れも「脆弱(fragile)」である。すなわち、 \edef\result{\NabeAzz{40}} \result のように一回 \edef で「展開」した後で実行…
発表のスライドをよく見れば判ると思うが、「TeX on LaTeX」のロゴの「on」はスモールキャピタルで書くのが正式である。もちろんスモールキャピタルをサポートしないフォントではサイズを縮小した大文字で代用することになるだろう。プレーンテキストでの表…
私はこの 2 つの語を使い分けている。 自分のイメージだと、「美文書」の 5 章まで*1(「TeX システム」の構成―今自分が使っているソフトウェアは何なのか―の理解も含む)を習得すれば「初心者」を卒業して「初級者」になれる、という感じ。だから、画像ファ…