2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「整数を読み飛ばす」の記事での出題の解答。前置きを繰り返すのはやめて、本題だけをいうと次の通り。\prebreakpenalty〈非負整数n〉 が n の値に関わりなく \xx@dummy@count に展開されるようにマクロ \prebreakpenalty を実装せよ。(必要ならば追加のレ…
北川さん(e-TeX の作者)を中心として、LuaTeX で pTeX と同様の機能を実現するためのプロジェクトが立ち上がった。 LuaTeX-ja 「LuaTeX で日本語する」今までに試みられている実装と異なり、LaTeX を前提にせずに、TeX レベルで pTeX との互換性の高い処理…
2011-03-09 の記事で紹介した dvipdfmx の機能(special 命令)をパッケージにしてみた。 「奥底のパッケージ」簡易包装コーナー → BXpdfcrypt.zip [2018-12-08追記]GitHub に移動しました。 BXpdfcrypt パッケージ(GitHub:zr-tex8r) 例えば、所有者パス…
11 日の地震の発生から 1 週間が経過しようとしている。幸い、地震の活動自体は収束しているように見えるが、そうすると、震災の影響を受けた全ての地域で「日常に戻る」ための闘いがいよいよ本格的に始まるといっていいだろう。阪神大震災の事実を考えると…
20 時頃、いつも通りの手段で帰宅。通りはもの凄く混雑しているかと思ったがそれほどでもなかった。部屋の中は棚から物が落ちたりで散らかっていたが、これも思ったほどではなかった。でも色々な状況を考え併せると、会社にいるよりこの部屋にいる方が数百倍…
「TeX パズル」の第 2 段。いま、日本語が通る「ナントカTeX」があったとして、それで pTeX の動作をエミュレートしたい、という状況を想定する。その「ナントカTeX」は日本語を含む TeX 文書を処理することができるが、残念ながら \ybaselineshift(寸法パ…
qa:55769 の角藤さんのアナウンス。最新の dvipdfmx (および updvipdfmx) では、PDF パスワードなどを TeX ソースレベルで指定しておけるように、新しい special が導入されました。(ちなみに、dvipdfmx の暗号化瀬鄭の機能はずっと昔から存在する。これま…
2011-02-03 に「TeX パズル」を出題していつの間にか 30 日後が過ぎてしまったようである。問題は「指定のコードの和文トークンを得る命令」を作る、つまり次のようなマクロ \getjchartoken を実装するものであった。 % \getjchartoken \制御綴{} % 内部漢字…
\middle〈デリミタ〉 :[一般命令] \left〈デリミタ1〉...\right〈デリミタ2〉 の ... の中で用いる(複数回用いることも可能)。〈デリミタ〉を両端の〈デリミタ1〉、〈デリミタ2〉と同じ高さで出力する。 e-TeX の数式組版に関する拡張はこれ一つしかな…
今日はこの 4 つ。((「寸法パラメタ(読専)」というのは参照できるが代入できない寸法値(dimen)のパラメタ(\lastkern と同じ)。正式な用語では「内部寸法(internal dimen)」と呼ぶようであるが、敢えてこの用語を用いる。)) \fontcharwd〈フォント〉…
「フォントにない文字を別のフォントで補う」(2011-02-20)に対する K. Okada 様のコメントに対する私の返答:XeTeX で最初の行の丸括弧の空きが不釣り合いになっている件について。これは、XeTeX で日本語用の設定を施して、ヒラギノ等の高品位 OpenType …
XeTeX で OpenType フォントを用いる場合、palt 特性(プロポーショナル幅を指定)が存在するフォント(IPAex、ヒラギノ、小塚、等)については palt が既定で有効になるので、等幅で用いたい場合(大概はそうであろう)は -palt を明示的に指定する(XeLaTe…
「フォントにない文字を別のフォントで補う」(2011-02-20)に対する K. Okada 様のコメントに対する私の返答:upLaTeX の既定設定は日本語に適したものなので、中国語には必ずしも適切ではないと思います。この点は zxjatype の日本語用スタイルも同じです…
BXfltsrc パッケージ(旧 PXfltsrc パッケージ)のバージョンアップを行ったついでに、Adobe 規定の異体字シーケンス(IVS)を OTF パッケージの \CID 命令に変換する機能(useajx オプション)を紛れ込ませておいた。まあ結局裏で Perl を動かしてテキスト…
\iffontchar〈フォント〉〈符号位置〉 :[if-トークン] 指定のフォントに指定の符号位置の文字が存在するかを判定する。 ここで、〈フォント〉は次の何れかである: \font : 現在のテキストフォントを表す。 fontdef トークン : \font〈トークン〉=... …