マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

2015-01-01から1年間の記事一覧

LaTeX で「ンダルョジの形準標」する件

よく知られているように、TeX は伝統的な活版印刷の高品質の出力が可能になるように設計されている。しかしながら、活版印刷の特質の中には、現状の LaTeX において未だに実現が難しいものも存在している。それは「ンダルョジの形準標」である。 「ンダルョ…

例の texadvent2015 の adventcal.tex の話

TeX

今年も例によって、某アドベントカレンダーの某フィナーレにアレな TeX ソースが載っていますね。 adventcal.tex (Gist:zr-tex8r) [adventcal.tex] \relax \expandafter \expandafter \expandafter \relax \catcode \lq \z \active \let \k \catcode \charde…

今年も Merry TeXmas! ― \end{texadvent2015}

TeX

☃ TeX & LaTeX Advent Calendar ☃ 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜今さら人に聞けない、TeXのキホン〜 TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2015 * * * ☃ 祝! アドベントカレンダー完走! ☃ []\relax \expandafter \expandafter \expandafter \relax \catcode \…

ヤバくない \text 命令を作る話(補足)

TeX

(前回の続き) ヤバくない \text 命令の作り方 bxamstext パッケージの「2 パス処理」を実現するのに zref パッケージをどのように使ったか、について概説することにする。(例の記事を読んでいることを前提とする。) プロパティとラベルの使用に関する方…

ヤバくない \text 命令を作る話(bxamstext パッケージ)

[ステマ] TeX & LaTeX Advent Calendar 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜今さら人に聞けない、TeXのキホン〜 ☃ TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2015 ☃ * * * 某カレンダー(↑)の 16 日目はコレだった。 \mathchoice の闇 (TeX Alchemist Online) window.t…

今さら人に聞けない zref パッケージのキホン(3)

TeX

(前回の続き) zref のうまみ ところで、実際に完成した lastdo.sty のコードについて、ネタ元の某フォーラムにある回答に載せられている実装と比較すると、zref の枠組を利用したにも関わらずコードがあまり簡単になっていないようにも見える。この課題で …

今さら人に聞けない zref パッケージのキホン(2)

TeX

(前回の続き) ラベルを置く 次に「文書の最後にラベル“lastdo:”を置く」処理を実装する。このために、「文書の最後に実行されるフック」である \AtEndDocuemnt を利用する。\AtEndDocuemnt{\zref@labelbylist{lastdo:}{LastDo}}ラベルを置く命令が \zref@l…

今さら人に聞けない zref パッケージのキホン(1)

TeX

↑誰も聞いてないって……。 ……というツッコミはさて措き。前回の記事のネタで登場した zref パッケージは「極めて難解でかつ便利なパッケージ」だと思うので、それについて解説する。 幸せな LaTeX 者の皆さんへ 以下の節では zref パッケージの「開発者向けの…

LaTeX 文書で相互参照が明らかに収束しないやつ

[ステマ] TeX & LaTeX Advent Calendar 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜今さら人に聞けない、TeXのキホン〜 ☃ TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2015 ☃ * * * 某カレンダー(↑)の 14 日目はコレだった。 LaTeXの相互参照はいつでも解決(収束)するのか? …

plain TeX でマイナンバーのアレをアレする話

TeX

先日のことである。この上ない幸せな気分で Twitter を眺めていたら……。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id…

pLaTeX で everysel したい話

LaTeX で「ラグ組」(各行の右端を揃えずに組むこと)を行うには \raggedreight 命令または flushleft 環境が利用できる。しかしこれらの機能には、「ハイフネーションが行われなくなる(だから“必要以上に”行長が不揃いになってしまう)」という欠点がある…

LaTeX 的 \relax の使い方 12連発(補足)

例の「LaTeX で \relax を使う(使わない)話」であるが、実は、例の元ネタの記事で述べられている事項の中で「LaTeX で…」の記事ではちゃんと検討されていないものがある。 特に,LaTeX 用のマクロを書く人にとっては重要であろう分岐命令 \ifmmode(数式モ…

LaTeX 的 \relax の使い方 12連発(2)

(前回の続き) さて後半戦である。もう一度「例の記事」への参照を載せておこう。 \relax の使い方 12連発 − 0番染色体 7. 行末の空白挿入防止 こうした事態を防ぐためによくとられる手段は「行末をコメントアウト」してしまうというものです.\def\macro{…

LaTeX 的 \relax の使い方 12連発(1)

[ステマ] TeX & LaTeX Advent Calendar 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜今さら人に聞けない、TeXのキホン〜 ☃ TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2015 ☃ * * * 素敵な記事が連日届けられている TeX & LaTeX Advent Calendar であるが、2 日目の記事はコレで…

TeX 者のための、“LaTeX の引数の規則”のキホン

TeX

[ステマ] ☃ TeX & LaTeX Advent Calendar ☃ 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜今さら人に聞けない、TeXのキホン〜 TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2015 * * * 素敵な記事が連日届けられている TeX & LaTeX Advent Calendar の、初日のチョットアレな記事に…

やっぱりアドベントがはじまった ― \begin{texadvent2015}

TeX

☃ TeX & LaTeX Advent Calendar ☃ 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜TeX で笑おう、TeX で騒ごう〜 * * * TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 TeX 界のおける年末の恒例イベントとなりつつある(?)アドベントカレンダーが今年も始まりました。 重点テーマ 今年の…

dvipdfmx の tounicode で ToUnicode されるのはどれか

TeX

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

bxokumacro パッケージが新しくなった件

[ステマ] TeX & LaTeX Advent Calendar 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜TeX で笑おう、TeX で喚こう〜 参加者募集中!! ☃〠 * * * window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getEleme…

XeTeX で安心して寿司できるになった話

[ステマ] TeX & LaTeX Advent Calendar 2015/12/01 〜 2015/12/25 〜たかが TeX、されど TeX〜 参加者募集中!! * * * window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(i…

/Rotate な画像は「回転した画像」か

TeX

再び「/Rotate な PDF を pdf:epdf する件」に関する話。 先の記事で述べた通り、現状の dvipdfmx は /Rotate 指定をもつ PDF 画像を(pdf:epdf 命令で)挿入すると、(「/Rotate は未対応です」という警告メッセージが出て)/Rotate 指定が無視される、とい…

/Rotate する pdf:epdf に関するメモ

TeX

dvipdfmx が /Rotate 指定付きの PDF 画像の挿入に対応させる場合、仕様はどうすべきか、という話。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js =…

去年のアレ(アレ)を振り返ってみる

TeX

昨年(2014 年)の「TeX & LaTeX Advent Calendar」はこんな感じでした。 12/01zr_tex8r xparse パッケージでスゴイ LaTeX マクロを作ろう! 12/02golden_lucky LaTeX で git のメタ情報を使うパッケージ 12/03doraTeX dvipdfmx で複数ページPDF/AIファイル…

今年も結局 TeX で Advent Calendar する件について

TeX

やります! TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 とっておきの TeX/LaTeX ネタを皆で持ち寄って楽しむ 「TeX & LaTeX Advent Calendar」 今年で 4 回目の開催となります。 皆さんの、心をこめたネタをお待ちしております…

1TeX な文書を LaTeX するやつ

11 月 11 日はきりたんぽの日*1。そういうわけで、1TeX の話を少々。 1TeX は画期的なマクロパッケージであるが、現状では致命的ともいえる問題を抱えている。それは、あまりに先進的すぎる故に、TeX Live などの主要な TeX ディストリビューションでは標準…

にっき〠

TeX

きょうは「TeX ユーザの集い 2015」のようななにかにいきました。チョット \expandafter が足りないとおもいました。でもたのしかったです。 関連記事 にっき☃ にっき🍣 参考 にっき♪ ←本家

空白文字入りファイル名の画像を extractbb したい話 (2)

TeX

(前回の続き) extractbb からパイプ入力する場合 実は話はここでもまだ終わってないのである。何故かと言えば、最近の graphicx パッケージの dvipdfmx 用ドライバファイルでは extractbb の出力をパイプ入力を利用して読み込んでいるからである。\input "…

空白文字入りファイル名の画像を extractbb したい話 (1)

TeX

「graphicx パッケージ + dvipdfmx ドライバの環境において、空白入りのファイル名をもつ画像ファイルを扱えるようにする」という課題について、少し真剣に考えてみる。最大の難点は「extractbb の自動実行」の部分であろうから、まずそれについて考えること…

TeX コマンドの引数を理解したい話(補足)

TeX

(前回の続き) 蛇足事項 コマンド行の引数の先頭が「\」で無ければ、“\input を”挿入する、という規則についての、諸々の蛇足。 ここの“\input”は「\input という制御綴のトークン」ではなく「プリミティブの \input のトークン」のことである。例えばlatex…

TeX コマンドの引数を理解したい話

TeX

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

SICPを訳し直した、的なネタ

世間はハロウィンのようだ。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter…