マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

非 e-TeX で hyperref を使うと……

hyperref が非 e-TeX では動かないという話があるらしい。やってみた。 % test.tex \documentclass[a4paper]{article} \usepackage[bookmarks=true]{hyperref} \begin{document} \section{Test} \end{document} これを W32TeX の lplatex でコンパイルすると…

LuaTeX-ja で zw を使う件について

「LuaTeX-ja の現状の日本語組版に十分に満足しているし、 縦組みなんて使う予定全くないし、 自分の強力なマシンだと多少遅いのも気にならない、 だけど、zw の前に \ を書かなければいけないのが我慢ならなくて、 pTeX から移行できない!」とお悩みの皆さ…

pxjahyper パッケージ

TeX

機能追加した。 PXjahyper パッケージ (github/zr-tex8r) 改めて説明すると、pxjahyper パッケージは以下の機能を提供するパッケージである。 例の tounicode な special で勝手に正しいのを出してくれる。 PDF 文字列の入力中で「文字命令」やリガチャを…

hyperref で日本語しおりに endash を出す件について

TeX

アレの話なんだが。 "--"が hyperref で正しく扱われず,しおりが変になる 以下のように \texorpdfstring{texstring}{pdfstring} を使って pdfstring の方を8進数表記で書くことで回避可能です. \section{\texorpdfstring{a--b}{a\055\055b}} 例えば、次の…

行頭括弧を揃えるパッケージ(bxjaprnind パッケージ)(2)

TeX

bxjaprnind パッケージを用いて、「要件」の例を再現してみる。 3.1.5 節の図 3.15。\documentclass{tarticle} \usepackage{bxjaprnind} \usepackage{otf} \pagestyle{empty} \begin{document} \noindent\begin{minipage}{14zw} % 注意: minipage では \pari…

行頭括弧を揃えるパッケージ(bxjaprnind パッケージ)(1)

TeX

(コレの続き) というわけで、パッケージを作ってみた。 BXjatool バンドル(github) この中の bxjaprnind パッケージ。 ただし、諸般の都合があって、次のように色々と多くのものに依存する。*1 BXtoolbox バンドル(github)*2 everyhook パッケージ(CT…

行頭で括弧が揃うようにする

TeX

コレの話の続き。 (おさらい) pLaTeX の既定動作では、段落冒頭と強制改行の直後の行頭で開き括弧を用いると、(通常の文字の後と同様に)括弧の前に伸縮する空き(グル―)が入る。これは、会話が続く(つまり段落頭/行頭に鉤括弧が並ぶ)場合に括弧の位…

「段落」でない「段落」の話

TeX

コレに関する、全くまとまりのない話。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platfo…

行頭で括弧が揃わないって

TeX

こういうことなのかなあ。 \documentclass[a4paper]{tarticle} \setlength{\textwidth}{10zw} % 極端に行長を小さくする \setlength{\textheight}{200pt} % これは適当 \sloppy \pagestyle{empty} \begin{document} 「どうして?」 「誠に残念な事だが、ここ…

xunicode で Unicode しない場合のエラーの話

アレの話。要するに、xunicode パッケージ(fontspec の中で読み込まれる)を読み込んだ後、(何か不幸な理由があって)従来の 8 ビットのエンコーディングのフォントに切り替えると、分割不可空白の命令〈~〉がエラーになるということである。これは XeLaTe…

\mathcode と \omathcode と \Umathcode と

LuaTeX で mathcode を設定する方法は、\mathcode(8 ビット TeX 互換)、\omathcode(Omega 互換)、\Umathcode(ネイティブ、3 値で指定)、\Umathcodenum(packed 32 ビット値で指定)の 4 系統がある。奇妙なことに、値を読み出す際には、読出時に使うプ…

テンプレート的 LaTeX、再び (3)

(前回の続き) ところで、templatex の実装(というよりテンプレートエンジン ixsst の実装)は ERB の処理方法をそのまま真似ている。ERB で同様の例を試してみた。<%def test(n) 1.upto(n) { |i| %> (<%=i%>) <% } end %> <% test(5) %> これを実行すると…

テンプレート的 LaTeX、再び (2)

(前回の続き) 実のところ、先の例で N の値を引数にするようなユーザ命令(マクロ)を定義することは簡単ではない。単純に以下のようにしたのは上手くいかない。理由を大雑把に言うと、「 中の Lua コードは(実質的に)その場で実行されるのでそこで未知…

テンプレート的 LaTeX、再び (1)

昨日紹介した templatex パッケージ(IXbase バンドル)を使って、アレとかソレと同じことをやってみた。\documentclass{article} \usepackage{templatex} %\def\pgfsysdriver{pgfsys-dvipdfm.def} % for dvipdfmx \usepackage{tikz} \begin{document} \begi…

verbatim な入力を Lua 関数で簡単に扱う件について (3)

[2012-06-05編集]記事の内容を書き直した。(参照) BXluatool バンドルの話の続き。 この中の bxluafacade パッケージは、以前の ixbase0 パッケージを再編したもので、bxluafacade + luacode の組み合わせで ixbase0 と大体同じ機能が得られる。bxluatoo…

verbatim な入力を Lua 関数で簡単に扱う件について (2)

[2012-06-05編集]記事の内容を書き直した。(参照) (前回の続き) verbatim な入力を LaTeX 上で気軽に扱えると、色々なことに応用できる。 verbatim な出力 例えば、verbatim な入力ができると、verbatim な出力ができる。\documentclass{article} \use…

verbatim な入力を Lua 関数で簡単に扱う件について (1)

[2012-06-08編集]IXbase バンドルを BXluatool バンドルとして再編した。それに合わせて記事の内容も書き直した。 かなり昔に「思わず Lua で LaTeX してみた」で紹介したように、LuaLaTeX においては、「Lua コードの呼出」を利用することで、LaTeX のマ…