マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

TeX ユーザの集い 2014 を超簡単に振り返る件(2)

今回は LT について振り返る件。

TeX初学者のためのWebアプリ

山下伸男(京都情報大学院大学 応用情報技術研究科)
  • \omicron というコマンドはない!
  • あっでもそれ言うなら、大文字の〈Β〉(ベータ)とか〈Ρ〉(ロー)とかも入れた方がいかも。寧ろこちらの方が間違い易いので。
    • amsmath 使用を前提にすると、\Gmma は立体で \varGamma は斜体。だから、“\Beta 相当” が「\mathrm{B}」、“\varBeta 相当”が「B」となる。

化学は美しい:LaTeXとの融合

山下弘展(東京大学 工学部)
  • ちょっとオサレな化学研究室もある、という話。
  • あるいは、LaTeX 文書にアニメーション画像や動画などの“素敵なマルチメディア”を添ってみよう、という話。
    • ところで、movie15 パッケージについて、後継の media9 パッケージで置き換えられない事情って何なのだろう?
    • 自分の認識では、(pdfTeX 以外の)各ドライバへの対応ってバラバラに行われていて、それが等号されたのは media9 パッケージになってからと思っている。
    • movie15 はすでに obsolete 扱いになってて、そのため dvipdfmx で使う設定をするのも今ではトリッキーになっている感じなのだが。

TeXはオワコンなのか?

妹尾賢
  • それはともかく「TeX の呪い」は本当に恐ろしい。マークアップ言語処理系でフリー(FLOSS)でありかつ“そこそこの品質の”PDF 出力の機能をもつものは、現状ではその全てが TeX に頼っている。なので、その開発の中では、少なくとも「文書クラスファイルを作る」程度の TeX 言語の能力が求められることになる。ところが、開発コミュニティの中に「TeX 言語な人」がそもそもいないため“身動きが取れなくなる”、なんてことは実際に起こっているようである。TeX なんてオワコンは捨てたいのだけど、(代替がないため)“TeX が体から離れない!”

TeX言語の展開制御による文書の構造化

諏訪敬之(東京大学工学部)
  • \expandafter 万能! (その名を口にするだけで笑いを呼び起こせる、的に)
  • だけど、やっぱり、「展開制御」と「文書の高度な構造化」は特に結びつかない気がするぞ。
    • 「文書の高度な構造化」→「TeX 言語プログラミングが必要」→「展開制御の理解が必要」という理屈だろうけど、そもそも LaTeX で何かを“自分で制御”しようとすると、ほぼ常に「TeX 言語プログラミングが必要」が降って来るわけ。だからこの理屈だと「箇条書きのスタイル調整には展開制御が必要!」とか何でもいえてしまう。

人種差別の指摘にゆれるUnicodeの絵文字

  • アメリカにおける人種差別は日本における天皇制と似た社会的タブー」の意味するところ、発表を聴いたときには今一つピンとこなかったが、後になって関連の UCS の提案資料をみて少し把握した。極めてセンシティブな話題。
  • ところで、Tone modifier(色調修飾子)は U+1F4A9 には適用可能ですか?

dvipdfmxと3つのバッド・ノウハウ

八登崇之
  • この人の発表はいつでも「聴衆に笑いをもたらすこと」に執着しているのでアレ。
  • というか、プロジェクタ繋いだときに何故か手許のPCの画面が映らなかったからといって、パニック起こしてたらアカンやろ。