マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

dvipdfmx で pict2e する件について

TeX Q & A 56090 より)
ちなみにpict2eの最新版はdvipdfmxに対応しているようです。

2011/04/05 の改訂(v0.2y)で dvipdfmx に「正式に」対応していた。今まで気づかなかった…。

今まで dvipdfmx で pict2e を使おうとすると、dvipdfm ドライバ(x なし)を指定する必要があったが、これには副作用があった。しかも 1 つ前の版(v0.2x [2009/08/08])にはバグがあって dvipdfm(x) ではまともに使えなかった。最新版では dvipdfmx というオプションが用意されたのでこれを指定すると完璧に動作する。

\usepackage[dvipdfmx]{pict2e}

従って、pict2e を最新版にアップデートした場合、拙作のbxdpxp2e モジュールは不要になるので、無効化しておくとよいであろう。方法は、pict2e.cfg 中の

\input{bxdpxp2e.def}

の記述を削除するだけである。ただし、そのままにしておいても pict2e が最新版の場合には自動的に無効化されるので問題はない。*1同じく、最新版の pict2e の下では、bxeepic パッケージの dvipdfmx オプションは(pict2e.cfg の記述に関わらず)そのまま pict2e に渡される。だからこちらは何も対処する必要がない。

なお、bxeepic パッケージは「epic + eepic の命令を pict2e の機能で実現する」機能を提供するもので、これにより、eepic を pdfTeX でも使えるようになる。以下の出力は、最新の pict2e と dvipdfmx を用いたものである。

\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage[dvipdfmx]{bxeepic} % [pdftex] も可
\pagestyle{empty}
\begin{document}
\begin{picture}(100,100)
% eepic の命令だが pict2e の機能で描画している
  \Thicklines
  \put(50,50){\ellipse{80}{60}}
  \thicklines
  \dashline{4}(0,50)(100,50)
  \dashline{4}(50,0)(50,100)
\end{picture}
\end{document}

*1:つまり、「pict2e が dvipdfmx オプションを持つ場合には何もしない」ような仕組を予め入れてあった。