…がリリースされた。
- Package BXjscls (CTAN) 1.3版。
bxjsbook クラスのレイアウトの修正
以前に既に何回か案内した通り、bxjsbook クラスのページレイアウトが変更された。これは、水平マージンの値が(手違いにより)jsbook クラスと異なる値になっている状態を解消するためのものである。
もし、従来の bxjsbook と同じレイアウトを使い続けたいという場合は、クラスオプションに「layout=v1
」を指定してほしい。
% 従来のレイアウトを維持する \documentclass[lualatex,a4paper,ja=standard,layout=v1]{bxjsbook}
layout オプション
layout=v2
(既定): jsbook クラスと同様のページレイアウトを用いる。新版ではこちらが既定になる。layout=v1
: bxjsbook 1.2a 版以前のページレイアウトを用いる。
jslogo オプション指定で jslogo パッケージが読み込まれる
本家の jsclasses のクラス(JS クラス)では \TeX
や \pLaTeX
等の「ロゴを出力する命令」についての改修・追加定義を行っているが、諸般の都合により、BXJS クラスではこれらの実装の追随は行っていなかった。ところが最近になって、JS クラスについて、「ロゴ関連の実装を jslogo パッケージに切り出す」という改修が行われた。この jslogo パッケージはエンジンに依存しないため、BXJS クラスと併用することもできる。
% XeLaTeX 文書 \documentclass[xelatex,a4paper,ja=standard]{bxjsarticle} \usepackage{jslogo}% \BibTeX ロゴが定義される \begin{document} {\TeX}はアレ、{\BibTeX}もアレ! \end{document}
ところで、この jslogo は JS クラスでは(以前と互換を保つため)既定で読み込まれるが、jslogo
/nojslogo
というオプションで読込の有無を指定できるようになっている。(jslogo
の方が既定である。)
BXJS クラスでは原則として「JS クラスのオプションはそのままサポートする」という方針であるため、この方針に従って、jslogo
/nojslogo
オプションを追加した。ただし BXJS クラスでは(以前と互換を保つため)nojslogo
の方が既定であり、「jslogo
を付けると jslogo が読み込まれる」という動作になる。もちろん、普通に jslogo を読み込む \usepackage
を書けばよいので、これらのオプションを使う必要はないであろう。
(no)jslogo オプション
jslogo
: jslogo パッケージを読み込む。nojslogo
(既定): jslogo パッケージを読み込まない。