「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2021」もいよいよ最終日となりました。……いやまあ、2021年が終わってしまうので、流石に終わりでしょ🙃
「源暎ブライス」を語ってみる
昨日の記事では「源暎ノンブル」フォントとそれをLaTeXで使うための「gennomパッケージ」を紹介しました。
ところで、「源暎ノンブル」の配布元のページを見ると……。
「源暎ノンブル」の隣にも面白そうなフォントがありますね😃
【フリーフォント公開】源暎ブライス【値札特化】
— おたもん (@o_tamon) 2019年9月22日
書籍のページ数表記に特化した源暎ノンブルに続く、値札の価格表記に特化した数字フォント「源暎ブライス」を公開しました。今回はOFLなBrush Script “Sarina”の数字をお借りして、よくある値札を作ることが出来ます
DL→ https://t.co/slNKHY0i8j pic.twitter.com/b9XEjn4zVm
genbrosパッケージを紹介してみる
というわけで、この「源暎ブライス」もLaTeXで使えるようにしてみました。
genbrosパッケージの機能はこんな感じ。
\genbros{‹テキスト›}
とすると「源暎ブライス」で出力する。
細かい話はおいといて、実際に「源暎ブライス」を使った例を見てみましょう。
%#!uplatex % standaloneクラスはdvipdfmxとの相性が悪いので % 代わりにpreview+prdvipdfmxを利用する \documentclass[uplatex,dvipdfmx]{jsarticle} \usepackage[active,dvipdfmx,tightpage]{preview} \usepackage{tikz,xcolor} \colorlet{myred}{red!80!yellow} \colorlet{myback}{yellow!70!black!8} \usepackage{textcomp}% '\textyen'のため(最近は不要) \usepackage{pxchfon}% (源暎以外の)和文フォント設定 \setminchofont{MochiyPopOne-Regular.ttf}% モッチーポップ \setgothicfont{HaranoAjiGothic-heavy.otf}% 原ノ味ゴシックHeavy \usepackage{genbros}% 源暎ブライスしたい! \begin{document} \begin{preview} \begin{tikzpicture}[x=1bp, y=1bp] \fill[myred, use as bounding box] (0,0) rectangle (400,320); \fill[myback, rounded corners=20bp] (20,20) rectangle (380,240); \node[xscale=6, yscale=8, text=white, font={\gtfamily}] at (200,280) {歳末感謝セール}; \node[right, scale=3, text=black] at (30,200) {ラバーダック\scalebox{0.7}{(3個セット)}}; \draw[black, line width=2bp, dashed] (30,170)--(370,170); \node[above right, scale=3, text=myred, align=left] at (20,40) {税込\\[-6pt]特価}; \node[above left, scale=6, text=myred] % \genbros で源暎ブライスで出力 at (380,25) {\genbros*{\textyen 1,280円}}; \end{tikzpicture}% \end{preview} \end{document}
いい感じですね!😊
まとめ
今年も一年、ありがとうございました!
*「なんだ、この『いらすとや』を雑に改変した雑な絵は……?」
ZR「というわけで、来年も当(くだらない)ブログをよろしくお願いします!」