マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

LaTeXで「源暎ブライス」も使いたい話

これは「TeX & LaTeX Advent Caleandar 2021」の31日めの記事です(うわぁ)
(30日めは zr_tex8r さん でした。)

TeX & LaTeX Advent Caleandar 2021」もいよいよ最終日となりました。……いやまあ、2021年が終わってしまうので、流石に終わりでしょ🙃

「源暎ブライス」を語ってみる

昨日の記事では「源暎ノンブル」フォントとそれをLaTeXで使うための「gennomパッケージ」を紹介しました。

ところで、「源暎ノンブル」の配布元のページを見ると……。

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「源暎ノンブル」の隣にあるやつ

「源暎ノンブル」の隣にも面白そうなフォントがありますね😃

genbrosパッケージを紹介してみる

というわけで、この「源暎ブライス」もLaTeXで使えるようにしてみました。

github.com

genbrosパッケージの機能はこんな感じ。

  • \genbros{‹テキスト›}とすると「源暎ブライス」で出力する。
    • \genbros*{‹テキスト›}とすると和文(”円”など)が縮小される。
    • \genbrosstyle{skscale=‹値›}和文の縮小率を指定する(既定値=0.5)。

細かい話はおいといて、実際に「源暎ブライス」を使った例を見てみましょう。

%#!uplatex
% standaloneクラスはdvipdfmxとの相性が悪いので
% 代わりにpreview+prdvipdfmxを利用する
\documentclass[uplatex,dvipdfmx]{jsarticle}
\usepackage[active,dvipdfmx,tightpage]{preview}
\usepackage{tikz,xcolor}
\colorlet{myred}{red!80!yellow}
\colorlet{myback}{yellow!70!black!8}
\usepackage{textcomp}% '\textyen'のため(最近は不要)
\usepackage{pxchfon}% (源暎以外の)和文フォント設定
\setminchofont{MochiyPopOne-Regular.ttf}% モッチーポップ
\setgothicfont{HaranoAjiGothic-heavy.otf}% 原ノ味ゴシックHeavy
\usepackage{genbros}% 源暎ブライスしたい!
\begin{document}
\begin{preview}
\begin{tikzpicture}[x=1bp, y=1bp]
\fill[myred, use as bounding box]
  (0,0) rectangle (400,320);
\fill[myback, rounded corners=20bp]
  (20,20) rectangle (380,240);
\node[xscale=6, yscale=8, text=white, font={\gtfamily}]
  at (200,280) {歳末感謝セール};
\node[right, scale=3, text=black]
  at (30,200) {ラバーダック\scalebox{0.7}{(3個セット)}};
\draw[black, line width=2bp, dashed]
  (30,170)--(370,170);
\node[above right, scale=3, text=myred, align=left]
  at (20,40) {税込\\[-6pt]特価};
\node[above left, scale=6, text=myred]
  % \genbros で源暎ブライスで出力
  at (380,25) {\genbros*{\textyen 1,280円}};
\end{tikzpicture}%
\end{preview}
\end{document}

f:id:zrbabbler:20211231205720p:plain
カントカ大売出し!

いい感じですね!😊

まとめ

今年も一年、ありがとうございました!

f:id:zrbabbler:20211231223702p:plain
除夜のカントカ

*「なんだ、この『いらすとや』を雑に改変した雑な絵は……?」
ZR「というわけで、来年も当(くだらない)ブログをよろしくお願いします!」