マクロツイーター

はてダから移行した記事の表示が崩れてますが、そのうちに直せればいいのに(えっ)

LaTeX

TeX Liveで令和してみる話

新しいTeX Live 2019が、日本のCTANミラーサイトにも届き始めているようである。 yamagata-u のCTANミラーが TeX Live 2019になった#TeX #テフライブ— ZR-TeXnobabbler (@zr_tex8r) 2019年5月2日 というわけで、早速、TeX Live 2019で令和してみる。和暦機能…

TeXで平成してみる話

普通にやればオッケー。 % upLaTeX文書; UTF-8 \documentclass[uplatex,a4paper]{jsarticle} \和暦 \title{{\TeX}言語、ダメゼッタイ!} \author{某ZR} \begin{document} \maketitle % ダメゼッタイ \end{document} 平成できた 平成! ……なのであるが、日本…

TeXで昭和してみるテスト

もしかして:令和 以下の結果は最新(昨日の版)のW32TeXでのもの。 ※TeX Liveについては、現在は2019のプレテスト中である。 \today の和暦表示で昭和してみるテスト TeXエンジンのSOURCE_DATE_EPOCHの機能を用いて「現在日時が1983年8月8日である」と見な…

TeXで令和してみるテスト(2)

前回の続き。 ※W32TeXの最新版による。 令和な組文字を書いてみるテスト 「令和」の組文字(U+32FF)をイロイロな方法で入力してみて、正しく出力されているかを調べる。 当然、U+32FFに対応したフォントが必要になるわけであるが、今回は「和田研中丸ゴシッ…

TeXで令和してみるテスト(1)

以下の結果は最新(今日の版)のW32TeXでのもの。 ※TeX Liveについては、現在は2019のプレテスト中である。TeX Live 2019のリリースの予定日は4月30日であるので、新元号への対応を済ませたTeX Liveは連休明けの頃には一般に入手可能になっていると思われる…

pxchfon の unicode オプションについてもうチョット語ってみる

(u)pLaTeX + dvipdfmx のワークフローにおいて、何らかの和文文字について、 その文字は Unicode に入っているし、 今使っているフォントにも入っているはず なのに文字が“なぜか出力できない”、という奇妙な不具合に出会ったら、pxchfon の unicode オプシ…

unicode-math を完全に理解したい話(2)

(前回の続き) unicode-math の理論を完全に理解したい 「数式英字(sym系)」と「テキスト数式英字(math系)」の分離 unicode-math では、「単文字と複数文字の区別」を斜体以外の数式書体にも適用する。単文字識別子用の文字を「数式英字(math alphabet)」と…

unicode-math を完全に理解したい話(1)

zr_tex8r 「unicode-math完全に理解した」の図#TeX #LuaTeX ツイートへのリンク unicode-math パッケージにおける数式フォントの扱いについて学習中なので、学習メモをてきとーに書き流しておく。 ※数式フォントの中でも、特に数式英字フォント(数字、ラテ…

そういえば ZXjafont が新しくなった(v0.4)

もう随分昔のこと(2018 年 5 月)だけど。 CTAN Package: ZXjafont 0.4 版。 本記事では、この版の新機能について解説する。 ZXjafont って何 簡単にいうと、PXchfon とか luatexja-preset の機能にあるような「和文フォントのプリセット設定」を XeLaTeX +…

LuaLaTeX で和文しない速さを調べてみた

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

TeX Live 2018 で日本語ファイル名するとアレ(1)

TeX Live 2018 において「入力エンコーディングの既定値を UTF-8 にする」という重要な変更が行われた(参考)。その副作用として、「LaTeX 起動時に、非 ASCII 文字を含む文書ファイル名を使うとエラーになる」という不具合が報告されている。 (不具合の例…

新しい BXjscls の話(v1.9)

TeX Live 2018 および W32TeX は既に更新されている。 Package BXjscls (CTAN) 1.9 版 近いうちに、メジャー改版となる 2.0 版のリリースを予定していて、今回の 1.9 版はそれに向けた準備が含まれる。 textwidth と textwidth-limit と \jsTextWidthLimit …

新しい bxtexlogo の話(v0.4)

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

BXjscls の新しいやつ(v1.8)

Package BXjscls(CTAN)1.8 版。 ※TeX Live での収録は 2018 から。 前回の記事の続きで、今度は 1.7c → 1.8 の変更点の話。 あるいは、jlreq クラスのクラスオプションの真似事がしたかった、という話。 base と jbase が両方とも指定できる話 従来は、bas…

inputenc しないアレなやつの話

とある GitHub プロジェクトのとある issue において、「inputenc パッケージを読み込まずに Latin-1 のテキストを通す」というアレな LaTeX 文書を紹介した。これは「inputenc 非読込の状態では、高位バイト("80〜"FF)についても入力した符号値の文字がそ…

BXjscls の新しいやつ(v1.7c)

CTAN での最新版は 1.8 版で、W32TeX ではこの版が収録されている。 Package BXjscls(CTAN)1.8 版。 しかし、TeX Live でこの版(以降)が収録されるのは 4 月末リリース予定の 2018 からであり、TeX Live 2017 最終版の BXjscls は 1.7c 版である。そこで…

LaTeX 文書のページ番号を“ゆきだるま化”したい話

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

LuaLaTeX で例の文部省唱歌をアレしてみた

おかげさまで、今年も某アドベントカレンダーを無事完走させることができました。 その中でも特に、6 日目の記事ではトッテモ素敵☃︎な文部省唱歌が紹介されました。 LilyPond と Ghostscript と TeX で作る楽譜と文章を組み合わせたドキュメント スバラシイ…

BXjscls の新しいやつ(v1.7a)

[ステマ] ☃︎ TeX & LaTeX Advent Calendar ☃︎ 2017/12/01 〜 2017/12/25 〜TeXでつくるアレ〜 TeX & LaTeX アドベントカレンダー 2017 * * * W32TeX や TeX Live では既に更新されている。 Package BXjscls(CTAN)1.7a 版。 元号に関するアレコレ 現在の…

新しい bxjscls の話をもうチョット

だいぶ間が空いてしまったが、1.7 版の bxjscls の話の続き。 hyperref の unicode オプションの“固定”の廃止 従来の BXJS クラスでは hyperref の unicode オプションについて、次のような“固定”の処理を行っていた(詳細)。 (u)pLaTeX では無効に“固定”す…

単独の Unicode 文字を命令として扱う(newunicodechar パッケージ)

文字を素敵に出力したい Unicode で入力できる LaTeX ――つまり、LuaLaTeX/XeLaTeX、および utf8 入力エンコーディングを有効化した欧文 (pdf)LaTeX――において、ASCII 外の Unicode 文字はそのまま“その文字の入力”の意味になる。すなわち、“状況が許せば”現…

1TeX のソースを LaTeX 文書に掲載する画期的な方法(tc1verbatim パッケージ)

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

BXjscls の新しいやつ(v1.7)

W32TeX や TeX Live では既に更新されている。 Package BXjscls(CTAN)1.7 版。 今回の記事では Pandoc モード関連の改修について解説する。 Pandoc モードでの paragraph マーク BXJS が paragraph でマークする件 BXJS クラスでは、jsclasses の仕様を引…

新しい pxjahyper でもっと日本語 PDF 情報する話

pxjahyper で日本語 PDF 情報する話 upLaTeX + dvipdfmx の組合せの上で hyperref を利用して文書情報を含めた PDF 文書を作成する際には、pxjahyper パッケージを併用すると、文書情報の文字列に日本語を含めることができる。もちろん、日本語だけでなく、☃…

pTeX-ng エンジンで jsclasses したい話

UTF-8 な jsclasses の話 jsclasses が新しくなって、配布ファイルの文字コードが ISO-2022-JP*1 から UTF-8 に変更された。以下の TeX Forum の投稿で texjporg の“中の人”がアナウンスしている。 jsclasses 2017-10-04 あたかも pTeX-ng で jsclasses でき…

pxchfon の unicode オプションについて語ってみる

unicode オプションのここがスゴイ! “AJ1 でない”フォントが使える 例えば、unicode 無しで源ノ明朝(Source Han Serif)を指定しようとすると……。% pLaTeX文書 \documentclass[a4paper]{jsarticle} \usepackage[noalphabet]{pxchfon} \setminchofont[0]{So…

jfmutil の新しいやつ(v1.1.0)

jfmutil パッケージの新しい版をリリースした。 Package jfmutil (CTAN) 1.1.0 版。 TeX Live および W32TeX には既に反映されている。 いや、そもそも jfmutil って何? jfmutil パッケージは jfmutil コマンドを提供する。だから TeX Live の最新版がイ…

PXchfon の新しいやつ(v1.1a)

W32TeX や TeX Live では既に更新されている。 Package PXchfon(CTAN) 1.1a 版。 Unicode 直接指定に関するアレコレ アドホックに拡張を続けていて複雑になっているので、一回整理してみた。ただ、何か機能を削ったわけではないので依然として複雑であり、一…

BXjscls の新しいやつ(v1.6)

W32TeX や TeX Live では既に更新されている。 Package BXjscls(CTAN) 1.6 版。 ※特に断らない限り、この記事では標準(standard)和文ドライバを前提にする。 重要かもしれないお知らせ 以前の記事で予告していた通り、1.6 版から bxjareport の“準拠元”の …

scdviout-pgf がアヒルに対応した件

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…